熱戦にケリをつけた千両役者を絶賛だ。広島は11日の中日戦(バンテリン)で延長11回の末、3―2と接戦を制し、今季ビジター初の同一カード3連勝。これで9日ぶりに貯金生活に返り咲いた。

 2―2で迎えた延長11回一死三塁の場面だ。ここで新井貴浩監督(46)は代打・松山竜平外野手(37)を起用すると、7番手・田島の3ボールから4球目、高め146キロ直球を見逃さずに強振。打球は左中間を破る値千金の決勝適時二塁打となった。

 大仕事を果たし、ヒーローとなった松山は「ここで(走者を)かえさないと男じゃないと思って(打席に)立った。(3ボールから)思い切っていった。(二塁ベース上でしたガッツポーズは)感情が爆発しました。勝手に『ヨッシャー!』みたいな(叫び声が)出ました」と笑顔で振り返った。

 新井監督も「頼りになりますね。千両役者ですね。3ボールから浮いてきた球をね。技術と経験の詰まった一振りだった」と最敬礼した。

 続けて「全員野球ですね。全員野球で勝ちきったという素晴らしい試合だった」とナインを称え、ビジター初の3連勝について「一戦一戦と思ってやっている。気持ちを引き締め直して明日の試合に向かっていきたいという形で!」ときっぱり。

 熱戦で疲れたのではという質問にも指揮官は「全然、私は疲れてないですよ! 選手は疲れてますけどね」と上機嫌でバスに乗り込んだ。