東京都大田区蒲田の住宅街で10日朝8時ごろ、区立中学1年の男子生徒が通学のため自宅から出たところ、刃物を持った男に刺される事件が発生。生徒は胸部付近を刺されて玄関付近に倒れており、異変を察した両親が見つけて、大声で近所に救急車と警察への通報を求めた。生徒の命に別条はない。
生徒を刺した男は職業不詳の山下泰範容疑者。生徒を刺した後、現場から150メートルほど逃走したが、駆けつけた警察に取り押さえられ傷害の容疑で現行犯逮捕された。その後、警察は容疑を殺人未遂と銃刀法違反に切り替え、一家との接点を捜査している。
あまりに突然の出来事に近所の人たちも驚きを隠せない。被害に遭った生徒を救護した70代女性は「買い物袋を持った見かけない痩せた背の高い男が行ったり来たり不審な行動をしていた」と事件直前を振り返り、その後の緊迫した様子を明かす。
「ちょっと目を離してるすきに『誰か救急車呼んで~!』と聞こえて駆けつけたら、刺された生徒が母親の腕の中でぐったりして、右腕のあたりが真っ赤に染まっていた。父親も母親も震えが止まらない様子で、母親は震えながら必死に出血部分を圧迫して止血していた。父親は『犯人は顔も名前も知っている』と言っていた」
別の近所の人によれば、山下容疑者とみられる男は前日にも被害者宅を訪れていたという。また、山下容疑者は生徒の父親が勤める店で何度も接客するように指名し、たびたびトラブルを起こしていたという。
これまでのところ山下容疑者の動機は明らかになっていないが、父親とトラブルがあったとしても、より弱い子供を狙ったのだとしたら卑劣と言わざるを得ない。また、トラブルがあったからといって、命を狙うのは常軌を逸しているように見える。
しかし、山下容疑者が行きつけにしていた現場から1キロほど離れた飲食店関係者はこう明かす。
「山下容疑者はうちの常連で、話すと本当に普通の人。何かトラブルがあったみたいだけど、まさか怒りでこんな事件を起こす人とは思わなかった」
とはいえ、山下容疑者が事件を起こしたことは事実。何があろうが到底、許されることではない。











