乾燥大麻を所持したほか、コカインを使用したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた音楽デュオ「Def Tech」のMicroこと西宮佑騎被告(45)の初公判が1日、東京地裁で開かれた。西宮被告は起訴内容を認め、即日結審。検察側は拘禁刑2年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。判決は11日に言い渡される。
起訴状によると、西宮被告は2月、東京・渋谷区の自宅で乾燥大麻約3・5グラムを所持。また、同日ごろ、千葉県を走行中の自動車内でコカインなどを使用したとされる。
出廷した西宮被告は、裁判官から職業を問われ、「音楽家。歌手です」と回答。起訴事実については「間違いありません」と認めたが、法廷で明かされた薬物浸りの実態は、深刻なものだった。
検察側の冒頭陳述や被告人質問によると、大麻の初使用は20歳の留学時。2022年に米ロサンゼルスの音楽フェスで、現地スタッフから大麻とコカインを譲り受け、使用を再開したという。
今回、逮捕のきっかけとなった大麻は、昨年末にハワイで売人から購入して国内へ密輸したものだった。さらに、今年2月の逮捕当日には千葉でサーフィンをした後、走行中の車内でコカインとMDMAの粉末を混ぜて吸引。スプーンをなめるなどして摂取していた。
大麻やコカイン、MDMAを使用した原因を聞かれると、「海外の経験」とし「海外を行き来する中で、サーファーや海外の選手が大麻を持ち込んでいるのを見ていた。サーフカルチャーと(薬物が)密接にあり、自分のライフスタイルと切り離せなかった」と告白。今後については、カルチャーだとしても使用しないと誓った。
現在は家族のサポートを受け、薬物依存のカウンセリングのために通院。週5日の音楽制作やジムやプール、土日は趣味のサーフィンで体力作りをしていると語った上で、「一日も早く音楽を届けたい」と早期の活動再開へ強い意欲を示した。
だが、想像以上に〝薬物どっぷり〟だったことに、周囲の視線は冷ややかだ。西宮被告を知る音楽関係者は「逮捕当初の報道は大麻だけでしたが、コカインやMDMAまで常習していたとなると話は別。国内外のサーフィン人脈は切っても切れない深い関係です。これまでもMicroはサーフィンでよく海外を訪れていたが、その際に本当に我慢できるのか」と危惧する。
検察側も「使用道具の押収から依存性は顕著。自動運転中での使用は悪質で、再犯の可能性がある」と指摘した。音楽への情熱を訴え再起を誓ったが、関係者の不安と不信感は募るばかりだ。












