コカインを使用したとして麻薬取締法違反(使用)の罪に問われた、人気音楽グループ「XG」の元プロデューサー・SIMON(サイモン)こと酒井じゅんほ被告(40)の判決公判が1日、東京地裁で開かれた。裁判長は拘禁刑1年4月、執行猶予3年(求刑・拘禁刑1年6月)を言い渡した。

 酒井被告は今年2月、名古屋市内のホテルでコカインを使用。XGが2度目のワールドツアーを展開するさなかの逮捕劇は、世間に大きな衝撃を与えた。

 裁判長は、酒井被告が約2年前から断続的にコカインなどの違法薬物を使用していた実績を挙げ「違法薬物との一定の親和性が認められ、犯情は良くない」と断罪。一方で、前科がなく事実を認めて反省している点、専門病院へ通うなど再犯防止措置に取り組んでいる点、妻が監督を約束していることなどを考慮し、執行猶予付きの判決が相当であるとした。

 これまでの公判で、酒井被告は涙ながらに「XGは世界に通用するアーティストで、人生をかけてやってきた。二度と薬物は使用しません」と深く誓っていた。

 くしくも判決当日、XGは米ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われたドジャース対フィリーズ戦の始球式に登場。JURINが捕手役の佐々木朗希投手を相手に見事な投球を披露し、まさに〝世界〟へその名をアピールしていた。

 酒井被告はメンバーを我が子のように愛していたとされるが、その裏では〝罪悪感〟も抱えていたようだ。知人の話。

「逮捕前、彼はXGをさらに飛躍させるため、米国に滞在して音楽カルチャーやビジネスを吸収する意向を示していたが、メンバーの同行は拒み、単身での米国滞在にこだわっていた。今にして思えば現地で薬物を使用するつもりだったのではないか。メンバーを巻き込むまいとする〝負い目〟があったのだろう」

 酒井被告は逮捕直後に所属事務所から即契約解除され、メンバーへの連絡等の接触も禁止されているという。音楽シーンの表舞台から事実上追放された酒井被告。人生を捧げて育て上げた〝子供たち〟の躍進を陰ながら見守るしかない。