女子プロレス「スターダム」4日福岡国際センター大会で、ハイスピード王者のAZM(20)が星来芽依(21)の挑戦を退け12度目の防衛に成功した。

 セカンドロープに乗せられた状態からシザースでマットに頭を突き刺されるなど、星来の猛攻にさらされたAZMだったが、絶対王者の牙城は揺るがなかった。目まぐるしい丸め技の応酬から得意のあずみ寿司(変型マヒストラル)でも3カウントが奪えないと見るや、切り返し合戦の末にヌメロ・ウノ(変型腕固め)で捕獲。完璧に身動きを封じてギブアップを奪った。

 試合後のリング上では4月23日横浜アリーナ大会での復帰戦からわずか10日後の王座戦となった星来に対し「惜しかったね。3年前と、確かにすごく変わった。あなたならハイスピード変えられるんじゃない? またいつかやろうよ。ありがとう」とメッセージを送った。しかし余韻に浸るまもなく、鹿島沙希が登場。「お疲れのところ申し訳ないんですけど、そのハイスピードのベルトにもう一度だけ挑戦させていただけないでしょうか」と、やたらといんぎんな態度で挑戦を表明した。

 鹿島には4月14日後楽園大会でのV11戦で勝利を収めたばかり。シングルマッチに難色を示すAZMが「3WAYならやってあげてもいいけど、相手、用意できるの?」と挑戦を受ける条件を提示すると、鹿島は「本日中に追って連絡させていただいてよろしいでしょうか。当日は正々堂々よろしくお願いします」と何とも丁重な態度でもう一人の挑戦者を連れてくることを受諾した。

 行動が早すぎる鹿島はAZMのコメント中に再登場。「見つけてきましたよ。いま、電話がつながってまして、意気込みをお聞きいただければと思います」とスマホを取り出すと、通話口から聞こえてきたのは「挑戦デース!」というフキゲンです☆の声…。もう一人の挑戦者にパートナーを用意して事実上の2対1の戦況を作り出した鹿島は「というわけで、私のパートナーはフキゲンだ! 言ったこと、取り消すんじゃねえぞ! パートナーじゃないか、まあまあまあ、ご用意しましたので。優しいチャンピオンさんありがとうございます!」と、態度を豹変させて去っていった。

 見事に策にハメられたAZMだが「待て待て。さっきまでの礼儀どこ行ったんだ。ほぼ2対1じゃねえか。オイ。でもほぼ私物のハイスピード、私がまた防衛し続けるんで、楽しみにしててください」と宣言。数的不利が確実のV13をクリアすることはできるのか――。