新日本プロレス「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の内藤哲也(40)が、全日本プロレスの5月7日大田区総合体育館大会に出場することが25日に発表された。2008年11月以来、実に14年半ぶりの参戦が決まった内藤は、全日本マットに制御不能節を連発。自身の存在が現在開催中の「チャンピオン・カーニバル(CC)」の優勝争いに影響するのではないかとまで言い放った。

 日本マット界随一の人気選手の電撃参戦はこの日の全日本の後楽園大会中に発表され、会場から大きな歓声が巻き起こった。同日の新日本・高知大会後に取材に応じた内藤は「どうしても参戦したいと言ったわけじゃないですけど、出てくださいと言われて断る必要はないかなと。やはり全日本プロレスしか見ないお客さまも中にはいるわけで、そういうお客さまに今の内藤哲也、LIJを届ける意味でオファーを受けました」と意図を説明。「14年前も見ていたという人に対しては、あの時とは違う俺をお見せしたいです」と自信をのぞかせた。

 両団体のライバル関係も今は昔。現在の全日本に対する内藤の評価は手厳しい。「別にバカにしているわけじゃなくて、試合数もそんなに多くないですし、どこどこの会場でこれだけのお客さまを入れたみたいな話も特に聞かないですし。選手のサイズは昔と変わらないのに、スケールはダウンしてきちゃったのかなって印象はありますね」

 3冠ヘビー級王座も新日本の永田裕志に流出しており「今現在の永田裕志をよく知らないので、別にバカにするつもりはないですけど。でも、あまり新日本のリングで活躍の場がなくなってきてしまっていた永田選手が輝いてるという部分では、今の全日本のトップ選手たちは何をしているのかなって疑問はありますね」と切り捨てた。くどいようだが、決してバカにしているわけではない。

 大田区大会ではCCの優勝決定戦が行われる。ヘビー級のトップ選手は現在リーグ戦の真っただ中とあって、内藤のカードも現段階でまったくの未定だ。そんな状況下において、制御不能男は大胆不敵な宣戦布告を繰り出した。

「俺から特に誰とやりたいっていうのはないです。むしろこんなにオイシイ選手が行くんだから、CCそっちのけで『内藤とやりたい』って選手が出てきてもおかしくないんじゃないですか? 俺の参戦が影響を与えてしまうかもしれないですね。CCで優勝を目指すことと、いま内藤哲也と絡むこと、どちらが大事かを考えながら選手たちは戦ったほうがいいんじゃないんですか?」

 今年2月に武藤敬司の引退試合の相手に指名されるなど、その〝市場価値〟は間違いなく業界トップクラス。自身の存在はCC優勝と同等以上とまで豪語する内藤の参戦で、全日本マットは風雲急を告げてきた。