〝絶対不屈彼女〟こと安納サオリ(32)が、スターダムマットで初のタイトルを獲得した。

 23日の横浜アリーナ大会ではKAIRI(34)、なつぽい(27)とのトリオ「REstart(リスタート)」で、プロミネンスの世羅りさ、鈴季すず、柊くるみが持つアーティスト王座に挑戦。

 王者組の奇襲攻撃からスタートした一戦で、安納はいきなり客席に投げられ、なつぽいは場外で叩きつけられた。さらに王者組の竹刀攻撃からKAIRIが捕まるが、安納となつぽいが息の合った合体攻撃を鈴季に決めて窮地を脱した。

 その後もKAIRIのピンチをことごとく救った安納は、元パートナーでもある鈴季と激しいエルボー合戦を展開。感情むき出しで髪をつかみ、強烈な張り手を何発も見舞った。

 さらになつぽいのお膳立てから、鈴季に雪崩式フランケンシュタイナーを決める。KAIRIとなつぽいがダブルのプランチャで王者組を分断すると、残るは鈴季だけだ。

 試合を託された安納は2発目のジャーマンを体を入れ替えて阻止すると、逆さ押さえ込みの体勢から押さえ込む必殺のポテリングで執念の3カウントを奪った。

「本当に2人がいたからこのベルトを巻くことができましたし、私にとってスターダムの初めてのベルトを巻くことができました!」

 2015年5月にアクトレスガールズでデビューし、同年10月からスターダムに参戦。宝城カイリ(現KAIRI)や岩谷麻優らトップ勢とのシングルで実力をつけた。2017年1月の試合を最後にスターダムを離れ、アクトレスガールズのエースとして活躍。18年11月にはAWGシングル王座を戴冠した。

 19年末の退団後はフリーとして活動し、各団体から引っ張りだこの人気選手に成長。昨年6月から今年3月までアイスリボンのICE×∞王者として活躍したが、唯一巻けていなかったのがスターダムの管轄王座だった。

 くしくもデビュー直後に鍛えてくれたKAIRI、アクトレスガールズマットで切磋琢磨したなつぽいと巻いたベルト。なつぽいは「このベルトを、この3人で巻いているっていうのが感慨深いですね。バラバラだった道も一つにつながってたなって思えて、すごく重くてうれしいベルトです」と涙ぐんだ。

「今日が本当の私たちにとっての始まりなんですよね。私たちのスタートを切れたと思います」と胸を張った安納が、スターダムマットの景色を変える。