諏訪魔の教えを胸に〝世界のSUWAMA〟へ――。5月開幕のU―20W杯(アルゼンチン)に出場するU―20日本代表候補合宿が17日に千葉県内で始まった。そこで逸材として注目を集めるDF諏訪間幸成(19=筑波大)を直撃。大学の先輩にあたるMF三笘薫(25=ブライトン)への思いや、人気プロレスラーの父・諏訪魔(46=全日本プロレス)との知られざるエピソードを明かした。

 ――U―20W杯へ向けて前回の合宿(3、4日)に続き招集された

 諏訪間 前回は正直、手応えがなかったので…。今回に全てをかけている。その覚悟を明日の試合(18日の関東大学選抜戦)で表現したい。

 ――DFリーダーとしても期待がかかる

 諏訪間 ピッチに立ったら自分がリーダーシップを取って、周りも統率して、ラインの上げ下げなど声もかけている。もっと(発信を)やらなきゃいけないと思っている。

 ――現在トレーニングで意識する点は

 諏訪間 フィジカル面は大学に入って強いFWがいたので、そういうところは意識してやっている。技術面は、筑波で左のセンターバックをやっているので、左足でのロングフィードやパスなどを意識してやっている。あとは、例えば相手が2トップだったら3枚で可変したりして、相手のプレスの矢印(方向)を外すというのを意識している。相手がどう来ているかによって、自分のポジショニングも考えながらプレーしています。

 ――筑波大では、かつて〝怪物ストライカー〟と称された平山相太コーチが実質的な監督を務めている

 諏訪間 特に変わったことは縦に速い攻撃。ショートカウンターなどからの得点が入りやすいし、実際に今年の筑波は昨年と違って得点力が上がっていると思う。そういうところがうまくかみ合っている。

 ――平山コーチとのコミュニケーションは

 諏訪間 取りやすいです。フラットに話しかけてくれる。昨年から親しみやすかったので。そういうところで自由にやらせてもらっています。

 ――イングランド・プレミアリーグや日本代表で大活躍している三笘は大学の先輩にあたる。刺激になるのでは

 諏訪間 あそこ(筑波大)の第一サッカー場でプレーしていたというのは身近に感じる。本当にその環境の中で、自分の100%を一日一日出せれば、ああいう場所に行けるんだと見せてくれている。そこに追い付いていこうと思っています!

父・諏訪魔(左)と諏訪間幸成(2019年=諏訪魔提供)
父・諏訪魔(左)と諏訪間幸成(2019年=諏訪魔提供)

 ――父・諏訪魔からは、U―20W杯予選を兼ねた3月のU―20アジア杯の時に「出場権を取ってこいよ!」とゲキが飛んだようだが、無事に獲得して褒められたのでは

 諏訪間 褒められてはないですね…。自分のプレー時間が限られていたのもあるし「まだまだ足りないね」とも言われた。「まあ頑張れよ」くらいですかね。

 ――父から受けた教えで印象的なことは

 諏訪間 練習に向かう態度ですね。あっちもプロとしてプロレスでご飯を食べているので、そういう日ごろの準備などは大事にしろと言われている。「ケガをしたらプロ生活は本当に終わっちゃうよ」と。そういうところは、本当に教えられてきた。

 ――食事面も参考にしている

 諏訪間 量もそうだし、バランスよく食べろと言われてます。おけで例えたりしてきて「一つが欠けていたら、そこから水があふれちゃう。だからバランスよく食べたら、体もデカくなってケガをしない体をつくれるよ」と。

 ――一緒にトレーニングもしたことあるのか

 諏訪間 全然あります。今は筑波でやっていますが、中学や高校の時は、時間があった時は一緒のジムに行ってウエートトレーニングしていた。

 ――父と比べて扱う重量は

 諏訪間 全然比べものにならない。自分はまだ「細い」と言われているので…。もっと太くならないとなと思います。

 

【闘莉王を目指せ】諏訪魔とは別人格とされる父・諏訪間幸平専務が、愛息に大きな期待をかけた。

「まずはU―20の代表になって、そこからドンドン活躍してほしいね。パリ五輪の舞台にも立ってくれたら、俺としてもうれしいよ」。自身も全日本プロレス入団前、レスリングで2004年のアテネ五輪を目指していた。かなわなかった夢は、息子に託すという。

 また、普段の幸成を「性格は俺と違って真面目だし、頭も回る。キレることもないしね」と明かした上で「ピッチでは感情をむき出しにした暴走ファイトを期待しているよ。(元日本代表DF田中マルクス)闘莉王のようなイメージが合ってるんじゃない」とエールを送った。

 ☆すわま・こうせい 2003年6月6日生まれ、神奈川県出身。J1横浜Mのジュニアユースからユースへと進んだ後、22年から筑波大サッカー部でプレー。1年時から主力として活躍している。各年代の日本代表にも選出されており、昨年11月にはMF中井卓大(レアル・マドリードB)やMF松木玖生(FC東京)ら有望株が集結したU―19日本代表のスペイン遠征にも参加。強靱なフィジカルを武器に将来の日本代表候補と期待を集めている。184センチ、79キロ。