【米マサチューセッツ州ボストン15日(日本時間16日)発】この日も勝てなかった。エンゼルス・大谷翔平投手(28)が敵地レッドソックス戦に「3番・DH」で出場。6回に一時勝ち越しの中前適時打を放つなど4打数2安打1打点と気を吐いたが、チームは終盤に逆転を許して7―9の逆転負けを喫した。エンゼルスは今季最長17連戦の最初のカードで痛い連敗。初戦も3失策に暴投、後逸と守備の乱れで落としており、不穏なスタートとなった。

 第1打席は三ゴロに倒れたが、第2打席は珍しい捕手の「打撃妨害」で一塁に歩いた。第3打席はしぶとく左前に落ちるテキサスヒットで、3試合連続安打。自身最長の連続試合出塁を「36」に伸ばし、2009年イチローの日本人最長43試合連続出塁も視野に入ってきた。

 6―6で迎えた6回の第4打席は、二死二塁から中前へタイムリーを放って一時勝ち越しとなる得点を叩き出した。前夜は終盤の好機で凡退し、悔しさをにじませた大谷。翌日のゲームでやり返すあたりがスター性を感じさせた。8回の第5打席は一ゴロ。ジャッキー・ロビンソンをたたえる背番号「42」をつけて奮闘したが、勝利に導くことはできなかった。

 大谷の一打で主導権を奪い返したが、試合は終盤8回に暗転した。エ軍のリードはわずか1点。極めて珍しい1イニング2度の打撃妨害に泣いた。まずは無死一塁、捕手・タイスのミットがバットに当たり塁上がにぎわうと、さらに一死一、二塁から再びタイスが同じように打撃妨害を犯して満塁のピンチを招いた。球場が騒然とする中、続く9番打者の張育成に左前へ逆転2点打を献上。その後、さらに押し出し四球で追加点を奪われ、そのまま敗れた。ネットでも「打撃妨害」は話題となり、一時トレンド入り。まさかの逆転負けに野球ファンも驚きを隠せなかった。

 それも、やはり大谷の活躍があってこそ。二刀流の「勝負強さ」がかすむ敗戦に、ファンのモヤっとした心情は察するところ。この日は得点圏できっちり2安打を放ち、今季通算の得点圏打率は4割2分9厘となった。悪夢のような8回の守りがなければ、大谷の勝負強さが際立ったゲーム。世間の反応には、フラストレーションが色濃く表れているようだった。