阪神は9日のヤクルト戦(甲子園)を1―1でドロー。首位攻防の3連戦は1勝1敗1分けの〝痛み分け〟に終わった。

「こんなん緊迫したゲームちゃうよ。どっちか言うと拙攻のゲームや。相手もそう思ってるんちゃう?」

 岡田彰布監督(65)は疲労困憊の表情で延長12回、4時間29分のロングゲームを振り返った。相手打線を上回る9安打をマークし、6つのイニングで得点圏に走者を進めながら、挙げられた得点はわずかに1。7回5安打1失点と力投した先発・才木に報いることもできなかった。

 主砲・佐藤輝明内野手(24)は3三振を含む4打数無安打。初回一死満塁の先制機、8回無死二塁の勝ち越しのチャンスではいずれも空振り三振に倒れた。開幕から8試合を消化し打率1割6分、1打点、0本塁打と打棒がなかなか上向かない。「佐藤輝? 見ての通りや。結果が出てないんやからな。三振は何も起きんもんな。ボテボテでも打てと思ってるんやけど」と指揮官も天を仰ぐ。

 就任当初から「佐藤輝は三塁手としてシーズンを通して固定起用する」と語ってきた岡田監督だが、それはあくまでも理想論。このまま僅差のゲームを落とし続けるようならば、背番号8のスタメン落ちも辞さない構えをこの日は示唆する。「渡辺(諒)がいないんよ。それだけよ。打てんかったら(佐藤輝は)外すやろ」

 昨オフに日本ハムからトレード移籍した〝もうひとりの三塁手〟渡辺諒はオープン戦で打率3割1分3厘をマークし、開幕一軍入りを果たしたが、7日に発熱を訴えたため、大事をとって登録抹消されたばかり(PCR検査の結果は陰性)。虎将は佐藤輝のライバルの名をあえて挙げ、〝眠れる大砲〟の奮起を促した。