ノアの前GHCヘビー級王者・清宮海斗(26)が復活の第一歩を踏み出す。3月27日の八戸大会で試合中に脳震とうの症状が出たため、予定されていた渡米をキャンセルするなど状態が心配された。しかし5日に医師から試合出場の許可が出たため、8日の大阪・ATCホール大会の出場が決定。どん底まで落ちた〝方舟の未来〟は、再び頂点を目指す戦いに臨む。
ようやくその表情に笑顔が戻った。5日に都内の病院前で取材に応じた清宮は、改めて医師の診断を受けた結果〝リング復帰〟の許可が出たことを告白。医師から「症状は軽いものだった」と伝えられたことを安堵の表情で明かし「これで安心して、次の大阪に思い切っていけます」と力を込めた。
3月27日の試合ではイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.のワグナードライバーでピンフォール負けを喫し、しばらく動けなくなる事態になった。ノアの長濱健人トレーナーはその当時を「軽い脳震とうの症状がありました」と語る。目の動きや受け答えに異常がなく、手足も問題なく動かせたため帰宅となったが、大事を取って3日間安静に過ごすことになったと説明した。
当初、世界最大プロレス団体・米「WWE」の2023年名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」入りしたグレート・ムタの代理人、武藤敬司(60)の付け人としてセレモニーに同行するため、3月28日から渡米する予定だった。だが「脳震とうの症状が出た場合、48時間は常にトレーナーと連絡が取れる状態にする」という団体内のルールがあるため、無念のキャンセル。
武藤から帝王学を学び、WWEの表から舞台裏まで間近で体験するチャンスを手放す形になったが、清宮は「米国に行けなかったのは残念ですが、次のチャンスは必ずつかめるようにしていきます」と自分に言い聞かせるように語気を強める。
新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ、そしてジェイク・リーとのGHC戦で敗れ、どん底にいる中でのアクシデント。まさに泣きっ面に蜂となったが「3日間、体を動かせない間も、ずっとプロレスのことを考えて頭の中でプロレスをしていました。そこから少しずつ体を動かしてコンディションも戻ってきた。だからもう、全く問題ありません」と前を向いた。
8日の大阪大会では予定通り8人タッグ戦に出場することになり「お医者さんからも、トレーナーの先生からも完全なゴーサインをいただいたので全力で戦います。だから相手にも遠慮なしに思い切り来ていただきたい」。ゼロどころかマイナスからの再出発となるが「また、自分がノアの真ん中に立てるように全力でやっていきます。見ていてください…!」と誓った。その意気込みを証明するためにも、リング上で完全復活を印象付けたいところだ。












