【米フロリダ州マイアミ31日(日本時間1日)発】ポリシーを再確認し、夢の舞台へ出陣する。メッツの千賀滉大投手(30)は、2日(同3日)の敵地マーリンズ戦でメジャーデビュー戦に臨む。
「僕は楽しむためにアメリカに来た。僕がここまで来た根本は、そこ」。オフにソフトバンクから海外FA権を行使し、5年総額7500万ドル(約100億円)の大型契約でニューヨークの名門に加わった。最高峰の舞台を志してから6年の月日を要し、ようやくつかんだ挑戦権。早期のメジャー移籍が認められず、これまで押し込めてきた思いがあったことは事実だ。日本時代、エンジョイできない自分が戦う集団にいていいのかという「罪悪感」にも似た複雑な感情を抱き、人知れず苦しんだ。
そんな精神状態で戦い続けてきたからこそ、忘れてはならない思いを再確認している。「僕の場合は楽しむことが一番。楽しむためにはどうするか。僕の中で『野球を楽しむ』ということにはいろんな思いが込められている。その中で、もちろん活躍しないと楽しくない。だから活躍するために、勝利に貢献するために日々やっていることがある。すべての意味を『楽しむ』に込めて戦いたい。それが僕が今ここにいる理由だから」
〝開幕〟を前に日本から届くメッセージを、苦笑いしながらこう明かす。「みんなに言われるんです。『お前、本当に楽しそうにやってんなあ』って」。その言葉の意味が理解ある仲間たちからの温かいエールであることを理解している。結果が出なければ、ニューヨークのファンは手厳しい。だが、そんなしびれる環境もメジャーに来た千賀にとっては望むところ。30歳、待ちに待ったルーキーイヤーが始まる。










