フィギュアスケートの世界選手権(25日まで、さいたまスーパーアリーナ)に、ロシアの名物コーチが参加し物議を醸している。

 シングルでは女子の坂本花織(シスメックス)と男子の宇野昌磨(トヨタ自動車)が日本史上初のアベック連覇を成し遂げるなど、大いに盛り上がった今大会。一方で、競技以外のところである人物が注目を集めていた。女子で、ソチ五輪団体銅に貢献したアシュリー・ワグナー(米国)はツイッターで「今男子を見た。誰か、なんでロシアの選手は禁止されていて、コーチは禁止されていないのか、説明してくれない?」と投稿。「その通り!」「私も理解できない」「よく言った!」といった賛同の声を集めた。

 今大会は、北京五輪でドーピング違反が発覚したカミラ・ワリエワ(ロシア)を指導した〝鉄の女〟エテリ・トゥトベリーゼ・コーチらが、イタリア男子のダニエル・グラスルらのコーチとして同行していた。ワグナーのつぶやきについて、ロシア「チャンピオナット」は「ワグナーがトゥトベリーゼの参加に激怒」と報道。

ダニエル・グラスル(撮影:山口高明)
ダニエル・グラスル(撮影:山口高明)

「トゥトベリーゼは世界選手権に個人的に出席しているが、外国人に強く嫌われている。フィギュアスケーターだけでなく、ファンの中にも、ワリエワがドーピングスキャンダルの中心になった1年前の五輪の〝不名誉な〟コーチが埼玉にいることを不満に思う人がいる」と伝えた。またネット上の「彼女は刑務所に入るべきで、彼女がコーチするスケーターがまだ許されているのなら、ロシアの出場停止処分は意味がない」などと、トゥトベリーゼ氏の参加を良く思わない人々の声を紹介している。

 ウクライナ侵攻のため、国際大会から除外されているロシア。さらにワリエワのドーピング違反発覚の際には、トゥトベリーゼ氏もクローズアップされた。インパクト大の名物コーチの今後に注目が集まりそうだ。