最後の最後でつかみ取った。広島・玉村昇悟投手(21)が26日のソフトバンクとのオープン戦(マツダ)に先発し、5回1安打無失点の好投を見せた。今年の一軍では初めての対外試合での登板だったが、開幕ローテ入りを決めた。

「いつも通りやればいいかなと。普段通りの力を発揮しようと思った」と臨んだ玉村は「真っすぐである程度、困らずに投げられていたので、そこから選択肢が増えていった。二軍でやってきたことを気負わずに出せた」と笑顔で話した。

 新井監督は「ワンチャンスをつかみましたね」とローテ入りを明言した。昨年は9試合に登板するも2勝2敗、防御率3・92に終わった玉村。今季に向けて「あまり先を見ずに、目の前のことだけを全力で頑張りたい」と自然体で語った。