フィギュアスケート男子の世界王者・宇野昌磨(25=トヨタ自動車)は、自身の演技から新たな気づきを得た。
25日に行われた世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)の男子フリーでは、4回転サルコーの着氷が乱れるも、その他の4回転ジャンプはきっちり成功。右足首を負傷した中でも安定した演技を披露し、日本男子初の連覇を達成した。26日の一夜明け取材では「すごくうれしい。ホッとしているという気持ちが正直ある」と振り返った一方で、疲労がたまっていることから「体中が痛かった。ベッドから動きたくないと寝ていた」と笑い飛ばした。
25日の優勝会見では「今は成績を目指したスケートになってしまっている」とコメント。今季は特に安定した成績を残してきたが、自身の演技に不満な様子を見せていた。疑問を抱いたのは、初Vを飾った昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルの演技を見返したことがきっかけになったという。
「世界選手権の前に、GPファイナルの映像をジャンプを見るために見たら、本当にジャンプだけだなと思ってしまった。『僕はこれがやりたかったのかな?』というのは、正直見ながら感じた。『あれ?なんかちょっと、もう1回見たいとは思わないな…』という演技だった」
宇野が憧れを抱いてきたスケーターは、現在アイスダンスで活躍する高橋大輔(関大KFSC)だ。「高橋大輔選手のような選手になりたいと思っていたが、結果を出してトップで戦いたい気持ちが芽生えて、ジャンプを頑張るようになった。すごい良いことだが、自分のやりたいことが1つ成し遂げられたからこそ、僕がもう1つなし遂げたかった表現者として、自分の魅力を何か自信持って言えるスケーターになりたい」と決意を語った。
表現力を磨くべく、オフシーズンはアイスショーにも力を入れる方針。一夜明け取材後にはエキシビションで華麗な演技を披露しただけに、来季以降も楽しみだ。












