WWEの祭典「レッスルマニア39」(4月1、2日、カリフォルニア州イングルウッド)で、レイ・ミステリオVSドミニク・ミステリオの親子対決が行われることが決定した。

 親子の確執は、ドミニクがタッグパートナーだった父を裏切り、悪のユニット「ザ・ジャッジメント・デイ」に加入したことが発端だった。〝闇落ち〟した息子は、殿堂入りした父に祭典での一騎打ちを要求。父はどんなに屈辱を受けようとも「息子とは戦えない」と拒否してきた。

 今週のスマックダウン(ネバダ州ラスベガス)では、父レイがLAナイトと一騎打ち。リングサイド最前列では妻のアンジーさん、娘のアリーヤさんが見守る中、軽快にナイトを攻め込んだが、試合途中でドミニクが登場。レイがトドメの「619」を狙ってロープに飛んだところで、ドミニクは父の脚をつかんで妨害。レイは場外の息子に気をとられた隙に、ナイトに丸め込まれてフォール負けを喫した。

 ドミニクはリングに上がり、父に改めて対戦を要求するが、レイは「ノー!」と言ってリングを下りた。すると、不肖の息子は「母さん、自分の息子にも立ち向かえない負け犬と結婚した気分はどう?」と、矛先をリングサイドの母アンジーさんに向けた。

 さらに「母さんはダメ男と結婚したって、わかってる? あの男が俺を捨ててる間、アンタは毎晩、そこに座ってそれを許してた。だからアンタもダメな母親なんだよ」と母さえも侮辱。怒った妹アリーヤさんにも「お前はバカだから理解できないよ」と言い放った。

 アンジーさんはマイクを奪い「ドミニク…」と話しかけたが、ドミニクはマイクを奪い返して「母さん、黙ってよ!」と声を荒げた。「結局はアイツの味方なんだろ?」と言ったところで、父レイの堪忍袋の緒が切れた。花道を引き返して、ドミニクに怒りの右ストレート一発。ついに闇落ちした息子を制裁し、観客は拍手喝采だ。

 激怒した父はマイクを握ると「殴るつもりはなかったんだ。お前が殴らせたんだよ。母親を軽んじるな…俺の妻だぞ」と鋭く言った。続けて「レッスルマニアで戦いたかったんだよな? お前の出番だ。レッスルマニアで会おう、息子よ」と祭典での対戦を受諾。これにより「レッスルマニア39」で、レイVSドミニクの父子対決実現が決まった。

 まるで映画「スターウォーズ」をほうふつとさせる父と子の葛藤。2006年には幼いドミニクの親権を巡る争いがあったにもかかわらず、息子は父ばかりか母にも牙をむいた。レイは自身のツイッターに「人生の全てに限界があり、私の息子は最も重要なものの一つを超えた。母と妹を大切に…」と投稿。今年の祭典に、WWE殿堂者がその息子と遺恨対決という異色カードが加わった。