目まぐるしく変わる試合に甲子園が湧いた。第95回記念選抜高校野球大会の第7日第3試合が25日、甲子園で行われ作新学院(栃木)が英明(香川)に9―8で劇的逆転勝ち。23年ぶりのベスト8進出を一番乗りで果たした。
前半は1―1とロースコアが続いたが、後半からは互いに打線が爆発。最後までどちらが勝つかわからない展開だった。勝負が決まったのは7―8と1点を追う最終回。5番・武藤匠海内野手(3年)が一死一塁から、3番手・百々(どど)の投じた直球を完璧に捉え、左翼席にブチ込む。3度目の勝ち越しを呼ぶ2ランに、力強くガッツポーズを見せながら、ダイヤモンドを一周した。
乱打戦の最後を決めた武藤は「めちゃくちゃうれしい」と喜びをあらわに。2ランは「インコース寄りの甘い球に絞ってネクスト(サークル)からイメージしていた。その球がきたので、振りぬいた結果がホームランだった」と狙い通りだったという。さらに「捉えた瞬間にボールがつぶれてバットに乗ったので、これはいったなと思った」と笑顔で本塁打の感触を振り返った。
小針監督はこの接戦に「中盤から苦しい展開だったけど、選手たちが諦めない姿勢を持ってくれてたので。信じてました」と選手たちをたたえ「一人出れば何か起きると思っていた。チームと甲子園球場が打たせてくれたホームランだと思う」と18人のメンバー全員が出場したこの試合を振り返った。
ベスト8に早々と名乗りをあげた作新学院。指揮官は「1回戦、2回戦、素晴らしいチームと甲子園球場で試合をさせてもらっている。この経験を生かしながら、次もゲームができれば」と意気込んだ。












