あの光景が再び――。フィギュアスケートの世界選手権最終日(25日、さいたまスーパーアリーナ)、アイスダンスのフリーダンス(FD)が行われ、リズムダンス(RD)11位のかなだい〟こと村元哉中(30)、高橋大輔(37=ともに関大KFSC)は、自己ベストの115・95点をマーク。合計188・87点で2度目の大舞台を終えた。
会場を沸かせたのは、あの時と同じ演目だった。〝かなだい〟が演じたのは「オペラ座の怪人」。高橋がシングル時代の2007年世界選手権銀メダル獲得時に使用していた思い出のプログラム。村元は「本当に大ちゃんのシングル時代の『オペラ座の怪人』のプログラムは強く印象に残っている。それをまさかこの(結成)3季目で、日本開催の世界選手権で一緒に滑れるとは思ってもいなかった」。16年の時を経て「オペラ座の怪人」を演じる高橋が世界選手権という大舞台に帰ってきた。
大声援を受けて氷上に立った〝かなだい〟は、RDでミスがあったツイズル、息ぴったりのステップ、課題だったリフトもきっちり成功させた。高橋は「素直にうれしい。ミスなく演技できて『オペラ座』の世界観に入りこめた。エネルギーも切れずに、演技の途中くらいから『いける』。久々の感覚だった」と満面の笑み。演技後には涙ながらに熱い抱擁で喜びを分かち合った。
ともに熟考し、覚悟を決めて臨んだ3季目のシーズン。過去最高のパフォーマンスを大舞台で出し切った。高橋が「今日の演技が1年続けることの意味を示してくれた。成長してきたこと、経験してきたことがたくさんあった。昨季でやめていたら悔いが残っていた。今季も続けてよかった」と感慨深げに話せば、村元も「昨季の世界選手権後はどうなるかわからない状態だったけど、こういった形で、今季もいろいろ大変なことがあったけど、全てに意味があったのかなと。全部がつながってうれしい」と声を弾ませた。
気になる今後について高橋は「(今はまだ)考えてません。今日は余韻に浸ります」とニヤリ。まずはうれしさを存分にかみ締める。












