競泳女子の池江璃花子(22)が25日、日本武道館で行われた日大の卒業式に出席した。

 花やチョウがあしらわれた白の着物に柔らかな青色の袴で身を包んだ池江は「無事4年間を終えられてほっとしてます。最後の最後にこうしてマスクも外して、みんなで堂々と卒業式を迎えられてすごく良かったです」と笑顔を見せた。

 池江は2019年2月に白血病が判明。同年の12月まで入院生活が続き高校の卒業式、大学の入学式に出席することができなかった。大学生活を「生きるか死ぬかを経験した4年間でもあった。誰よりも充実した4年間を送れたんじゃないかと思います。つらくなった時はもっとつらい時期もあったと思い出して前に進んでいけたら」と振り返った。

 4月から横浜ゴムに所属し、新社会人として7月の世界選手権(福岡)代表選考を兼ねた日本選手権(東京アクアティクスセンター)に出場する。5種目にエントリーした池江は「自信がすごくあるわけではないんですけど、自分のやるべきことは全力で泳いで、個人で代表権を獲得すること」と目標を掲げ「それ以上のものは求めずに、しっかりアスリートとしての気持ちを整えて臨めたら」と力強く語った。