第5回WBCで侍ジャパンが14年ぶり3度目の世界一に輝いた。大会MVPには胴上げ投手にもなった大谷翔平投手(28=エンゼルス)が選ばれたが、チームを率いた栗山英樹監督(61)は今大会で退任することになった。そんな栗山監督に、本紙評論家の伊勢孝夫氏は〝続投要請〟をするとともに、今後の侍ジャパンを率いる新たな指導者についても言及した。
【新IDアナライザー・伊勢孝夫】今大会はすべての試合を見させてもらったが、こんなドラマのような結末になるとは想像もしていなかった。大谷というのは実力もさるものながら、すごい星のもとに生まれているな…と。こんなワンマンショーのような活躍でも、誰もが認める圧倒的な力があり、人柄もいいから、みんなが納得してしまう。それにほかの選手もよく力を発揮した。とくに吉田(レッドソックス)はホントにええところで打っていたし、個人的には吉田が影のMVPと思っている。
その一方で感じたのは「あの栗山が、すごい存在になったなあ…」ということ。栗山は私がヤクルトでコーチをしていたころの選手だったが、何を言ってもマジメに一生懸命やる選手。それでも力が足りなくて、レギュラーにはなれなかった。ただ、性格もいいし勉強熱心だったから、指導者として成功することができ、これだけの選手を集めて「世界一の監督」になれた。本当にすごいこと。今大会で辞めるとか言わず、3年後のWBCでも監督をやってもらいたいね。反対する人は誰もいないだろう。まだ61歳なわけだし、64歳なら全然できると思う。
ユニホームを着るのはしんどいし、どうしてもやりたくないと言うのであれば、GMとして侍ジャパンに残ってもらう。栗山が声をかければいいチームが作れるということは、今回のWBCでよく分かった。後任の監督ともよく連係し、アドバイスも送ってやればいい。その後任としては…。私としては、古田敦也にやってもらいたい。栗山とも仲は悪くはないし、連係はしっかり取れる。古田なら今のチームの流れを踏襲できると思う。
ただ、古田はヤクルトの監督で1回、失敗しているから、及び腰になるかもしれないが…。私としては「いつまでもフラフラしてないで、いい加減にユニホームを着ろ!」と言いたい。そのあたりも栗山がGMになって、古田を説得すればいい。説得できないようであれば「栗山続投」。これで行ってほしい。
(本紙評論家)












