第95回記念選抜高校野球大会は第5日の22日、甲子園で行われ、第1試合に出場した光(山口)―彦根総合(滋賀)の試合前練習で、光の女子マネジャー・西原さくらさん(3年)がノック補助でグラウンドに立った。女子部員がノック補助を務めたのは甲子園で初めてのこととなった。

 西原さんは選手と同じユニホーム姿で甲子園のグラウンドに登場すると、守備位置に就いた選手にノックする宮秋監督に手際よくボールを渡した。

 これまで春夏の甲子園大会では、女子部員が試合前練習の補助をすることができなかったが、2022年7月に試合前ノックのボール渡しなどの練習補助、試合中に審判にボールを渡す「ボールパーソン」が認められていた。

 抽選後、宮秋監督からノック補助を打診されたという西原さんは「試合前のノックは、試合に入るまでのすごく重要なノックなので、私がもたついてしまうと、その雰囲気も悪くなってしまう」と迷いもあったことを吐露。それでも「スピーディーに流れよく、ちゃんとしっかり監督さんと息を合わせて、しっかり渡すことが自分の仕事。それができて100満点です」と喜んだ。

 宮秋監督も「ノックのボール渡しは完璧だった。日ごろからよくやってくれるマネジャー。だいぶ練習してきたが、もう言うことないです。甲子園の新しい歴史の1ページを刻んでくれた」と労った。

 女子部員として〝甲子園第1号〟となったことに西原さんは「これから女の子がどんどん活躍していってほしいと思いますし、自分と同じように野球をしてきた女の子や、マネジャーとして、甲子園に立つことを目標に頑張っている女の子たちにも、希望を与えられたらなと思います」と語った。

 初出場同士となった試合は光が2―0で制し、3回戦に進出。西原さんは「目標であった1勝することができてみんなで一緒に校歌を歌うことができたのでとてもうれしい。甲子園球場は、やっぱりスタンドが広かったです。そこに立てたことで感動しました」。その上で「スタンドから見る景色は全然違ったので、あと、もう1度とは言わず、選手のみんなに勝ってもらって、もう何度かグラウンドに立つことができたら、うれしい」と今後も光ナインの快進撃を心待ちにしている。