メジャーでも〝王様〟状態は続く。WBCでも大活躍の侍ジャパン・大谷翔平投手(28=エンゼルス)について、米球界関係者からは「大谷に匹敵する存在が現れるとは考えにくい」と、今年のレギュラーシーズンでもリーグMVP候補の筆頭で、大本命だとの声が出ている。

 シーズンが始まる前かメード・イン・ジャパンの二刀流男に〝参りました〟と降参ポースをとるワケは、メジャーでもハイレベルな成績を出す選手は数多くいても、ほとんどが野手か投手の専任プレーヤーという点。そして、各球団が将来の主力選手と位置づけ、各球団のマイナーリーグなど下部組織に在籍するプロスペクト選手の中にも「将来、大谷のように投打で成績を残せる可能性がある人材はいない」からだ。

 大谷は世界最高峰のリーグにおいても「比較さえできない〝現人神〟のような選手」と、唯一無二の存在なため「ケガとかのアクシデントさえなければね。MVPは大谷で決まり。というか、米国では『向こう5年はずっと大谷』と言われている」ほど。メジャーのMVPは全米野球記者協会(BBWAA)の投票によるもので、昨季は大谷は惜しくも2位。ア・リーグMVPを、リーグ最多本塁打記録(62本)を更新したアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に譲ったものの、そんな歴史的快挙が毎年、繰り返されるとはメジャー関係者も思っていないという。

「ジャッジの記録がなければ、昨年も大谷が2年連続で(MVPを)獲ってもおかしくなかった。そういうとんでもない数字を何かの項目で誰かが残さない限りは…。でも、そういう年は、むしろレアケース。逆に大谷は投打ともにハイレベルなポジションで毎年、結果を残すようになっていて、どちらが昨年と同じ成績を残せるか? その信用度で言えば、大谷のほうが昨年並みの成績を叩き出す可能性のほうがはるかに高い。何よりもう、やっている選手たちが認めている。大谷がナンバーワンプレーヤーだと」

 90年を超えるMVPの歴史の中で、複数回受賞は過去32人。3シーズン以上は11人で、歴代最多は1990年代から00年代に活躍したバリー・ボンズの7度だ。これからしばらく、本格的な「大谷時代」の到来となりそうだ。