もう大谷がすごすぎて…。WBC日本代表は米国行きを懸けて16日の準々決勝(東京ドーム)でイタリアと激突する。その先発マウンドに立つのは、投打二刀流で世界の度肝を抜いてきた大谷翔平投手(28=エンゼルス)だ。世界一奪回へ、今後も大車輪の活躍が期待される一方で、大谷の一挙手一投足を追いかけるテレビ局を中心とするメディア側はなぜかビクついているという。
準備は整った。侍ジャパンは15日に東京ドームで最終調整を終えた。今後は負ければ即敗退の一発勝負となるだけに、大谷も「かなり厳しい試合になるんじゃないかなとは思いますけど、1点を大事にしながら頑張りたい」と表情を引き締めた。
泣いても笑っても大谷が日本でプレーするのは準々決勝が最後。ここまでだけでもファンや専門家たちの想像をもはるかに超えるビッグプレーで世界を驚かせてきた。
始まりは強化試合で見せた片膝をつきながら、右手一本でバックスクリーン横へ叩き込んだ衝撃弾。続いてバットを折られながらも特大アーチを描いた。これには昨季パの打撃2冠王・山川(西武)も「何て表現したらいいんだろう…。マジで野球やめたいっす」と笑うしかなかった。それでいて、投げては160キロ超の剛速球にきれ味抜群の変化球。もはや大谷には野球の常識は通用しない。
それだけに、ある放送関係者は「大谷のすごさやプレーをどう伝えたらいいのか。どんな言葉を使っても、実際のすごさに比べると安っぽくなってしまうというか…」と頭を悩ませる。ただでさえ、WBCの大舞台で大谷の〝すごみ〟を改めて痛感させられた各国メディアは、あらゆる例えを駆使して大谷を表現してきた。
米国のスポーツ専門出版社「The Sporting News」では「地球上で最高の選手」「野球における完ぺきな兵器」「野球界における特異な生き物」「ベーブ・ルースはオオタニの原形にすぎなかった」、同国の放送局「FOX SPORTS」でも「大谷翔平が中国を支配」などと報じられた。さらに、普段は大谷とは縁遠い韓国でも全国紙の「中央日報」が「漫画野球」と評し、他のメディアも「野球天才」とこぞって称賛した。当然、日本でもこれまでに「スーパースター」や「神」などとも形容され、ソフトバンクの王球団会長が「ライフル」、巨人・原監督は「異次元」と表現した。
過去のWBCでは〝名セリフ〟も生まれた。2006年の第1回大会では不調だった福留(当時中日)に実況アナが「生き返れ、福留!」と叫び、右翼へ2ラン。さらに、09年の決勝・韓国戦では絶不調だったイチロー(同マリナーズ)が延長10回に中前へ劇的な決勝打を放ち「これがみんなが待っていたイチローの姿です!!」とさらなる感動を呼んだ。
大谷の場合は〝ネタ枯れ〟が危惧されるほどあらゆる言葉で語られてきたが…。人知を超えたプレーを続ける大谷の活躍は、どんな言葉で花を添えられるのか。












