準々決勝で侍ジャパンと対戦するWBCイタリア代表のマイク・ピアザ監督(54)が、米国流ID野球を駆使して「打倒・日本」の番狂わせを狙っている。

 ピアザ監督といえば、捕手出身でドジャース時代に野茂英雄の女房役だったことで日本でもおなじみ。小松製作所のCMに出演するなど高い人気も誇った。会見では「こんにちは。お元気ですか?」と日本語で切り出し「ジャストミート」というセリフを発したCM撮影裏話も披露した。

 データ化が進んだことによる極端な守備シフトは、今季から米球界で禁止される。ただ、今回のWBCでは制限されていない。イタリアは1次ラウンドからバッテリーの配球とリンクさせた大胆なシフトを活用。最終戦では過去2大会で連続4強を誇る〝格上〟のオランダを7―1で下して2位突破した。

 日本戦でも思い切った戦略を取るのか? ピアザ監督は「守備に関してはデータにのっとったところ。効果的に守備位置を敷こうと思ってこのようにしている。大胆なシフトはデータのたまものだと思っている。日本のような強豪との戦いでは守備が大事。小さなミスも許されない。私たちのシフトが機能して良い試合ができることを願っている」と話した。

 イタリア代表は国際大会での実績はないが、大谷の同僚であるDa・フレッチャーら大リーガーが内野陣を固める。「現役時代のピアザ監督は、寡黙でじっと観察しているようなタイプだった。日本のデータも頭に入れていると思うし、試合の流れを見ての直感力もあると思いますよ。何よりチームを一つにする統率力がある。すべては投手の出来になるが、なかなか点は取れないかもしれない。日本も足をすくわれないようにしないといけないですよ」(メジャー関係者)

 団結力を高めるため全員で口ヒゲを生やすなどカリスマ指揮官のもとでチーム一丸のイタリア。侍ジャパンにとっては侮れない不気味な相手だ。