昨季まで阪神の監督を務めた矢野燿大氏が、同球団OBの川藤幸三氏のYouTubeチャンネル「川藤部屋」に出演。指揮官として常に至近距離から見守っていた佐藤輝明内野手の現状と、課題について言及した。

 ホスト役の川藤氏から「大山や佐藤輝はどこまでのレベルに行っていると思う」と問われた矢野前監督は「まだまだ(達成率は)3、4割。伸びしろは6、7割あると思う。輝に関しては(伸びしろが)8割かな」と穏やかな笑顔。

「ウチはマイペースな選手が多いんですよ。チカ(近本)もマイペースだし。(中野)拓夢も(伊藤)将司も多分そう。テルなんかはその典型ですよね。でも、皆さんが思っているよりも(佐藤輝は)すごい考えていると思います。同じような三振もありますが、テルはテルなりにすごい考えていて、自分の映像とかもよく見ています。何もしないであそこ(打席)に立っているわけではない」と続けた。

 コロナ禍でさまざまな行動が制限されいた中、昨季終盤にようやく佐藤輝、中野らと食事に行けたという矢野前監督。「テルは無駄が嫌なんですよね。効率よく行きたいというか。(トレーニングの)前段階で〝これがいい〟と信じないと、なかなか動かないというところがあるのではと思っていた。(会食の場で)『無駄なところにこそ、ヒントやチャンスはあるぞ。最短最速の(トレーニング効率は)もちろん求めていいけど、それだけでは本当に強い精神や体、本物の技術はなかなか見つからないぞ』と伝えた」という。

「〝無駄の効用〟が分かってくるようになれば、佐藤輝も変わってくるやろうな」と川藤氏がうなずくと「そこが伸びしろだと思いますよね。ある意味、これまでそういうことをやっていなくて、今の能力なんで。ここから突き抜けるためには、チャレンジしてこなかったところにどれだけ取り組めるか。それがアイツのためになるのではないか」と矢野前監督も虎の背番号8にエールを送った。

 阪神は翌2月1日からいよいよ春季キャンプ(沖縄・宜野座)がスタート。プロ3年目の春を迎えた佐藤輝はどのような姿を見せてくれるのか。