新守護神候補としてヤクルトに新加入するキオーニ・ケラ投手(29=前ドジャース3A)は、かなりホットな経歴の持ち主だ。

 185センチ、100キロと大柄で最速160キロの直球とカーブが武器。2021年5月に右ヒジのトミー・ジョン手術を受けたが、昨季はマイナーで19試合に登板しており、問題なし。メジャー通算243試合に登板して23勝13敗28セーブ、防御率3・33の実績もさることながら、抑えとしてリーグ連覇を支えたマクガフ(現ダイヤモンドバックス)とは〝真逆〟な気性にも期待が寄せられている。

「マクガフの代わりをすぐやってもらいたい」と言う球団の奥村政之編成部国際グループ担当部長は、ケラについて「野球になると気性は荒いが、本来抑えはそれくらい強気なほうがいい。マクガフは冷静で内に秘めるタイプだったが、彼は逆」と語る。

 ケラにはかなり情熱的な一面があり、レンジャーズ時代の17年には複数の選手との口論が原因でマイナー落ち。パイレーツにいた19年は相手打者の頭部付近に投げ、そのうえでヤジを飛ばして乱闘の原因をつくったとして退場になり、10試合の出場停止と罰金の処分まで食らった。

 奥村部長によれば「神経質なのかなと思っていたけど、全然そんなことない」そうだが、かつて活躍した助っ人の中には在籍6年で通算97セーブのバーネットや、13年にNPBのシーズン最多本塁打記録を樹立したバレンティンなど血の気の多いタイプはいた。ケラの〝熱い血〟が日本一奪回の一助となるか。