デーブがやせた! 体重増加で健康不安までささやかれた巨人・大久保博元打撃チーフコーチ(55)。しかし、2月1日から宮崎で始まる春季キャンプを前に5キロの減量に成功していたことが判明した。昨秋のキャンプ後からウオーキングを日課とすることを固く決意。地道に体力を強化し続けてきたわけだが、ここまでの道のりは決して平坦ではなかった――。

 やると決めたらやる男だ。大久保コーチは19日にジャイアンツ球場を訪れ、コーチ会議に出席した後、新人選手たちの合同自主トレを視察した。キャンプ二軍スタートが決まったドラフト1位ルーキー・浅野翔吾外野手(18=高松商)も初めて間近でチェック。身長171センチながらがっしりとした肉体に「監督は『スーパーボール』って言ったけど、俺はウリ坊だと思う。強そう。車に当たっても平気そう。散弾銃じゃ仕留められない(笑い)」と〝デーブ節〟をサク裂させて大きな期待を寄せた。

 そんな大久保コーチを巡っては昨年11月の秋季キャンプで、チーム内などから「日に日にデカくなっているような…」「110キロくらいじゃないか」と巨大化も指摘されていた。実際のところは何がどうなったのか。

 大久保コーチ本人に聞くと「それがね、5キロ落ちたの」とズバリ。キャンプ後の109キロから104キロまで減量したというのだ。主な取り組みは自宅からウオーキングで1週間に3度は2時間30分、通常は1時間20分のコースを歩くもの。さらに、現役引退後も桁外れのストイックな節制生活を送る鈴木尚広外野守備兼走塁コーチ(44)を「先生」として〝招へい〟。オススメのサプリメントを購入し「これを食べたとかメニューを送った」と指南を受けてきたそうだ。

 振り返れば、苦難の連続だった。大久保コーチが減量を決意したのは秋季キャンプの終盤。球場敷地内などで散歩を始めたが、集団生活の中では誘惑も多い。好きな物を好きなだけ食べてOKの「チートデー」を設けたのは、散歩開始のわずか2日目…。歩くだけでも息が上がり、スピードも牛歩並みだった。

 宿舎に戻れば、夕食会場での〝甘い言葉〟に自分を見失った。大ファンだった原監督から「お前さん、よく食べるな」とささやかれると「あのひと言で喜んで食っちゃった。『そうですか~!』なんて言って。あまり褒められたことがないから(笑い)」と激太りに自ら拍車をかけてしまった。

 しかし、もう自堕落な過去の自分とは決別する。すべてはコーチ業をまっとうし、チームをリーグ優勝と日本一に導くためだ。指揮官から声をかけられてのバカ食いも「ちょっとやめようと思う」とキッパリ。春季キャンプもアーリーワークが予定され、朝から夕方までほぼ立ちっぱなしとなる。秋季キャンプ後は「脚がマツコ(デラックス)みたいに(パンパンに)なっちゃって」といい、帰京後に病院で検査も受けて「立っているから水分と血液が下に下がっていた」そうだ。

「悲しかった。思い出したくもない。それくらいキツかった」。約2か月間の〝自主トレ〟で体の強化に成功した大久保コーチは、準備万端で春季キャンプへ乗り込む。