阪神・岡田彰布監督(65)が18日に行われた12球団監督会議に出席し、第1次政権時(2004年~08年)にしのぎを削った巨人・原監督や、かつてのチームメートでもある日本ハム・新庄監督らと予定時間を1時間以上オーバーして闊達な意見を交わした。
「プロ野球の魅力向上」をテーマにしたフリートークでは「延長12回制を撤廃し完全決着を」「リーグ再編」「日本シリーズ王者とMLBワールドシリーズ王者の対決実現」などの斬新な意見が新庄監督を中心に出た。だが虎の指揮官は、12球団最年長の重鎮らしく、伝統的な野球の〝醍醐味〟を重んじる姿勢を強調した。
長く議論されているセ・リーグのDH制導入については、原監督を筆頭に導入賛成派も一定数いるなか「俺は反対派やわ。俺はずっとDH反対。監督が楽過ぎる。あまり野球に入って行く気が起きない。(継投をにらみながら)打順をシャッフルしたり、投手に(打順が)回ってくるとか回ってこないとか。そういう醍醐味がないよな」。自身はDH制を導入しているパ・リーグのオリックスで選手経験、監督経験もあるが「俺はちょっとつまらんように感じたな。DHいうのはね。おーん。選手の時もそうだし監督の時もそうだったな」と振り返る。
「引き分けによる決着を撤廃し、勝敗が決まるまで試合を続けるべき」との意見に関しては「『引き分けも戦略の一つやで』と言ったわ。(優勝を決めるのは)勝率やもん。勝ち数ちゃうからな」と〝引き分けの妙〟も野球の魅力の一部であるとの姿勢。タイブレークなどの導入についても「俺の意見としては『アマチュアにならう必要はないやろ』とは言うたね。プロとしてのそういうの(制度)をつくればいいとね。プロとしてもっとすごいものをつくればいいんじゃない」といたずらに周囲の変化に迎合する必要はないと持論を語った。
革新的な提言を繰り返した新庄監督とは対照的な姿勢が浮き彫りになった岡田監督だが、決して変化を嫌うだけの〝保守派〟ではない。自身の経験と価値観を基に野球本来の魅力を発信しようとする立場もまた、球界に奥行きと色彩を与えてくれる存在だ。
春季キャンプでは日本ハムとのオープン戦(2月26日、名護)も予定しているが「新庄監督との対戦も楽しみ? いやいやそんなんお前、全然思ってへんよ。こっちの戦力(の見極め)がどうかって時期なのに相手のことなんか見てないよ。そんなん(笑い)」。徹頭徹尾、リアリストとしての立場を崩さず、シーズン本番を見据えている。












