西武にとって秋山流出以降の課題となっている「1番打者問題」が今季も未解決のまま横たわっている。
日米通算465盗塁、球宴新記録の1試合4盗塁、スイッチヒッター初のトリプルスリーをマークした西武の歴史的〝切り込み隊長〟松井稼頭央監督(47)は「山川という軸がいて、どう1点を取っていくか。走攻守でグラウンドを駆け巡る、スピード感のある野球を」と、1990年代後半のスピード野球への回帰を予告している。
一方で、2020年以降、固定できずにきた1番打者問題については「1番って『育つ』『育てる』があると思う。出塁率を取るのか、攻撃力を取るのか。そこはすごく難しい。鍛えながらだと思います。試合で経験させながら。今はまだ固定できない」(松井監督)と、この3年間苦しんできた難問を保留としている。
では、固定できるとしたら誰が適任なのか。走攻守の総合力でドラフト1位指名した蛭間拓哉外野手(22=早大)が源田方式で「1番・中堅」にハマってくれるのが最適シナリオだが、ルーキーに過度の期待は禁物。そこは1年目にわずか44試合で20盗塁というポテンシャルを見せた、3年目・若林楽人外野手(24)の本格ブレークが稼頭央スタイルにはマッチするのではないか。
左ヒザ前十字靭帯損傷という大ケガから復帰した昨年はリハビリの最終段階ということもあり、左足の踏ん張りが利かず、出場28試合で34三振、わずか3盗塁とまったく持ち味を発揮できなかった。
若林は「左足をケガして(打撃時に)〝カベ〟ができなくなってしまった。高山コーチ、松井監督に動作的にも調べてもらって理論的にどうカベをつくるのか理解できた。それがキッカケになると思う。盗塁も期待されていると思うのですべてにおいてチームに貢献したい」と復権を誓っている。
左足の状態が上がり、1番にこのスピードスターが定着できれば2番・源田と3、5、6、7番はどこでも打てるユーティリティー・外崎の二遊間コンビと合わせ計100~110盗塁。これで森友哉のいなくなった3番問題も補えるのだが…。












