ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は16日(日本時間17日)に「日本のエース、お化け物語は真実である」というタイトルでメッツに移籍した千賀滉大投手(29)の特集記事を掲載した。伝家の宝刀「お化けフォーク」はメジャーでは「ゴースト・フォーク」の異名をとることになりそうだ。
日本ハム、ソフトバンクでプレーしたパドレスのニック・マルティネス投手(32)は2021年の東京五輪のノックアウトステージ第1戦で米国代表として侍ジャパンの千賀と対戦した時のことをこう証言する。
米国打線が千賀のフォークを「ただひたすら振って、振って、空振りをしていたんだ。私は、『振ったらダメだよって言っただろう? どうしたんだ?』と聞くと、『いや、ボールは目の前まで見えているのに、突然消えてしまった。見えない』」という反応が戻ってきたという。
この一戦、千賀は2回無失点5奪三振の力投をみせ、日本の7―6での勝利に貢献している。
メジャー屈指のリリーバーとして今季のメッツを支えるデビッド・ロバートソン投手(37)は米国代表とし東京五輪で千賀と投げ合い、ヤンキース時代は楽天・田中将大投手(34)と、昨季のカブス時代には鈴木誠也外野手(28)とチームメートだった。実は千賀に心配していることがあるという。
それは天候、寒さだ。シーズン序盤の米北部の気候と比べて日本の多くの都市が温暖で、NPBの多くのチームがドーム球場でプレーしていることから、千賀が「いきなり(米国の)寒さに対応することは難しいだろう」と指摘した。その一方で、「彼は1、2試合に登板した後、そのイニングや試合から何が自分に必要なのかを理解するだろう。なぜなら、そういった調整ができなければ、あれだけの投球、スポーツを極めることはできないからだ」と話した。
同紙は入団会見で千賀がゴーストフォークをどうやって覚えたのかと聞かれた時、「練習です」とシンプルに返答したことに触れ、「他の投手が再現するための手がかりも示さなかった。彼は誇大広告に関わっていない」と独特の表現で評価し、期待を寄せた。











