メジャー6年目を迎えるエンゼルスの大谷翔平投手(28)は3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表・侍ジャパンの中核として期待されている。ライバル国の選手からも称賛の声や対戦希望が相次ぎ、完全な主役だ。その大谷について一昨年くらいから日米で話題になっていることがある。英語力だ。出塁すると相手チームの野手と笑顔で言葉を交わしている。あいさつ程度なのか、それとも会話が成立しているのか。その実力をチームメートらに採点してもらったところ、「60点」だった。

 出塁した大谷が話し掛けてきた相手チームの野手と笑顔で言葉を交わす場面はすっかり定番だ。単なるあいさつ、それとも簡単な単語を並べているだけ…。会話が弾んでいるようにも見える。そこでエンゼルスナインに大谷の英語力を聞いてみた。

アストロズのホセ・アルトゥーベと英語で会話する大谷(ロイター)
アストロズのホセ・アルトゥーベと英語で会話する大谷(ロイター)

 昨季23本塁打を放ったテーラー・ウォード外野手(29)は「翔平の英語は毎日うまくなっていると思うよ。彼はとてつもなく頭がいいからね。わからないよ、そのうちイッペイ(水原一平通訳)がいらなくなるんじゃないかな」と評価。ただ、「彼らは本当にいい友達同士だから、翔平は一平に近くにいてほしいと思うよ」と付け加えた。

 ベネズエラ出身で英語が第2言語のルイス・レンヒーフォ内野手(25)は「彼の方がずっと(英語が)うまいよ。ずっとずっとうまい。理解はできているし、時々直接(英語で)返答している。間違いなく向上しているね」と証言。1~10段階評価では「初めて会った時、彼は英語を話さなかったけど、今は…6くらいかな」とした。

 同じ1994年生まれで仲の良いダビッド・フレッチャー内野手(28)は大谷の英語力を「グッド」と評し、「1~10段階評価だとしたら、6.5だな。6よりはうまいけど、7ほどではないな、という評価だね。理解力は9、しゃべりは4.5で、全体で6.5」と採点した。

 昨季、2年目ながらノーヒッターを達成したリード・デトマーズ投手(23)は「彼の英語はとてもうまいよ、実際のところ。その瞬間瞬間で何やら絡み、反応する。大体、一平を通して話をする。でもこの1年くらい、一平はいるんだけど、一平に伝えてもらおうと話す言葉を彼も理解していると感じる」とコメント。

 パトリック・サンドバル投手(26)は「英語もうまいよ。話し方を聞いていると、彼自身が思っているよりも、英語を理解しているんじゃないかな。英語を話す量も増えたよ。1~10(段階)なら、5か6くらいかな」と理解力が上がっているという。

 救援で防御率2.48と貢献したジミー・ハーゲット投手(29)は「前は、ちゃんと理解しているかを自問しているようだったけど、今は理解して楽しんでいるようで、会話にもより積極的にインプットしているように思う」と成長を感じている。総合すると大谷の英語力はズバリ60点だ。

 相手チームの選手とはどうか。マリナーズの一塁を守るタイ・フランス内野手(28)は「彼は出塁する機会が多いから話をたくさんするね」と話すとこんな事実を明かした。「ヒットを打って、つけていたパッドなんかを取ったんだけど、レッグレガースを忘れていたから、『それ、忘れているよ』って言ったら、ショーヘイが『JP(クロフォード)を蹴る必要があるかもしれないから』って笑った。二塁にスライドする時にね。そういう冗談を気さくに言って、雰囲気を明るくするのは上手だよね」

 マリナーズからオリオールズに移籍したアダム・フレージャー内野手(31)は本塁打の打ち方を聞いたところ、「『ど真ん中に投球が来たんだから打て』『レッグキックすればいいんだよ。明日、やってみろ』と言われた」という。

 マウンドに上がれば真剣勝負する相手に冗談を言うとは…。大谷はやはりユニコーンだ。