今季は黙っていても期待できるか――。日本ハムの上沢直之投手(28)が先週、沖縄・宮古島での自主トレを公開。「今年は今までのすべての数字を超えられるよう、一つレベルが上がった姿を見せる」と意欲を見せた。

 7日から現地で練習に励む右腕は「今までやってきた投球フォームとかを一回全部ぶっ壊す」と宣言。同僚の石川や田中瑛らと連日、新たなフォーム作りに着手しているという。

 上沢は昨季8勝(9敗)。12勝を挙げた一昨年より成績を落としたとはいえ、昨季はチーム全体がトライアル期間だったため、それほど成績を悲観する必要はない。それでも今季、すべてを一新してでも躍進を狙う背景には来オフ、ポスティングによるメジャー移籍を視野に入れているからにほかならない。 

 すでに昨年12月の契約更改の席で、メジャー挑戦は表明済み。球団側も前向きに挑戦を後押しする構えを見せた。これだけ条件がそろえば、燃えないわけがない。

 しかも今オフには、ソフトバンク・千賀滉大投手(29)が5年総額約100億円という大型契約でメッツに移籍。阪神・藤浪晋太郎投手(28)も、1年約4億円でアスレチックスに移籍することが決まった。こうした状況からも、上沢が海を渡れば、藤浪以上の大型契約が見込める。年10億円以上の巨額契約も夢ではないだけに、練習や調整に熱が入るのも当然だろう。

 今後は「しっかり三振を取れるように」(上沢)と落差あるフォークの精度に磨きをかけながら、新球習得にも挑戦。さらには自らが「ウイークポイント」と指摘するスライダーの向上にも取り組む姿勢だ。

「日本で大した成績も残していないので、難しい道のりではあると思いますけど、(メジャーに)行けるチャンスが少しでもあれば挑戦したい。先も短い野球人生だと思うので、その中で知らないことがあるまま終わっていくのは嫌なので。何としてもそこに向かって頑張っていきたい」と力強く語った上沢。目の色が変わった右腕の躍進に注目が集まる。