フィギュアスケート男子の宇野昌磨(トヨタ自動車)は、世界の頂点取りに手応えを感じている。
全日本選手権最終日(25日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)の男子フリーでは、冒頭の4回転サルコーの回転が抜け、4回転フリップでも転倒した。しかし「練習でもしないようなミスをしても焦ることなく落ち着いてできた」と、後半は4回転―3回転の連続トーループを着氷させるなど、きっちり修正。191・28点をマークし、合計291・73点で3年ぶり5度目の優勝を果たした。
演技後には苦笑いを浮かべながらも、2位の島田高志郎(木下グループ)に39・17点差をつける圧勝劇。「練習してきたものより内容はよくないかもしれないが、自分としてはいい演技だったと思っている。前半に失敗はあったが、後半はいつも通りできた。今後のレベルアップにつながるいい試合になった」と収穫を口にした。
今回の優勝を受け、世界選手権(来年3月、さいたまスーパーアリーナ)の代表に内定。連覇のかかる一戦に向けて「十分優勝を狙える位置にいる」と話しつつも「僕自身は昔から『何かの大会で成績を残したい』という意思でスケートをやっていない。だから五輪や世界選手権の後もモチベーションが落ちていない。連覇が期待されるけど、試合では連覇ではなく、自分が何を表現したいのかを追求していきたい」と自然体を強調した。
結果ではなく理想を求める姿勢はどんなときも不変。向上心は今もなお健在だ。











