フィギュアスケート女子で2018年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花(20=トヨタ自動車)は、ケガと向き合いながら前に進んでいる。
2年ぶりの出場となった全日本選手権3日目(24日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)のフリーでは、冒頭の3回転サルコー―トーループの連続ジャンプを成功させると、後半の3回転ループで着氷が乱れるも、復調の兆しが見えた演技を披露した。128・19点を記録し、合計188・62点で11位。「ショートプログラムでは全然自分の滑りができなかったが、フリーでは練習してきたことが出せた。少しは自分の滑りを届けることができた」と振り返った。
昨季は右足首などの故障で全ての大会を欠場。今季は9月の中部選手権で復帰を果たし、全日本選手権での完全復活を目標に掲げてきたが、まだ完治はしていない。「痛みがなかったらもっと練習ができるし、骨の状態が『大丈夫です』と言われたらやるけど、そういうワケにはいかない。やりすぎす、でも、できる限りの追い込みをかけるのが大変」と胸の内を語りつつも「もどかしさはあるけど、だいぶ慣れてきて自分を信じてやれることをやっていくしかないと思っていた」とめげることはなかった。
見据えるのは4年後の2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪だ。「本当の自分はこんなものではない。時間をかければもっと良い演技ができる」。焦る気持ちを抑え、静かに逆襲劇の準備を進めていく。












