フィギュアスケートの全日本選手権(22日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)を前に、世界女王の坂本花織(22=シスメックス)が〝チートデー〟を活用して反撃ののろしを上げている。

 昨季は北京五輪で銅メダル、世界選手権では金メダルを獲得。大きな飛躍を遂げた1年となったが、今季はグランプリ(GP)ファイナルでまさかの5位に沈むなど、苦しいシーズンを送っている。しかし21日の公式練習では、フリーの曲かけでダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、3回転ルッツなどを着氷させ、復調ぶりをアピール。「ファイナルが終わってから全日本までの1週間で気持ちはリフレッシュできた。すごくいい感じに切り替えられた。今季の中で一番充実した時間を過ごせた」と手応えを口にした。

 初優勝の狙ったGPファイナルから10日あまり。当然悔しい思いはある。だが坂本は「イタリアで、何とは言わないけど、おいしいものを食べた。イタリアに嫌なもの置いてきた」とニヤリ。好きなものを自由に食べる〝チートデー〟を敢行し、帰国後は走り込みで体力強化に努めた。「全日本で、まだまだ自分はできるんだぞということを証明したい」と力強く語った。

 10年連続10度目となる全日本選手権の舞台。「今季は結果を求めすぎてしまうことが多かった。全日本は自分を見つめ直す機会でもあると思うので、自分に集中してやるべきことをしっかりやれば結果もついてくると思う」。節目の一戦で己のプライドを見せつける。