フィギュアスケート女子で北京五輪銅メダル&世界選手権金メダルの坂本花織(22=シスメックス)は、心の葛藤と向き合っている。
グランプリ(GP)シリーズ第5戦NHK杯2日目(19日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)の女子フリーに臨んだ坂本は、冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、3回転ルッツ、3回転サルコーなどを確実に決めた。後半の3回転ループが1回転となったが、フリー1位の133・80点をマーク。合計201・87点で2位に入り、GPファイナル(12月8日開幕、イタリア・トリノ)への出場が確定した。
ただ、本調子に程遠いことは自覚している。「自己ベストから30点以上下がって悔しい」。昨季は北京五輪、世界選手権など、大きな舞台で死力を尽くしてきた。「シーズンに入って頑張らないといけないという気持ちもある中で、自分の中で悪魔と天使が戦っている。頑張らないとという気持ちと、頑張り疲れたという気持ちがすごく葛藤中」と吐露。現在は悪魔が占める割合の方が高く「去年頑張ったからええやん」としきりに声をかけてくるという。
それでも、坂本は必死に天使側へ食らいついている。今後はGPファイナルを控えていることもあり「このままだったら表彰台から落ちるぞと。それか友達に頼んで試合後のご褒美を考えてもらって、そのために頑張ろうかな」。ちなみにご褒美は「焼き肉しか勝たん」とニヤリ。にんじん作戦で壁を乗り越えるプランを計画している。
GPファイナルまでの残り時間は限られている。まずは「自分に勝つ」と力強く語った坂本。あの〝かおちゃんスマイル〟が帰ってくる日は、そう遠くはなさそうだ。












