どん底からはい上がったラガーマンがいきなり結果を残した。

 2季目を迎えたラグビー・リーグワンの開幕戦が17日、埼玉・熊谷ラグビー場で行われ、昨季王者の埼玉がBL東京に22―19で逆転勝ち。プロップ稲垣啓太、フッカー坂手淳史ら、日本代表選手を多数擁する強豪が幸先のいいスタートを切った。

 序盤はBL東京のペースで試合が進み、フランカーリーチ・マイケルにトライに許すなど、苦しい展開が続いた。だが、埼玉もフランカー布巻峻介、坂手のトライなどで12―16と点差を縮めて前半を折り返した。 

 後半は帰ってきた男が躍動した。昨年5月に左ヒザ前十字じん帯断裂を負い、約7か月ぶりの公式戦となったSO松田力也が、同15分にタックルに負けじとロングランで一時逆転となるトライを決めた。その後同点に追いつかれるも、最後はSO山沢拓也がペナルティゴールを成功させて勝ち越した。

 初陣での白星奪取に貢献した松田は「いつもより緊張していたし、満足していた内容ではなかったが、ここから上げていきたい。(リハビリの時間は)悔しい時間ではあったが、自分を見つめ直すいい時間になった。強くなって帰ってこれた。激しいプレッシャーだったが、勝てたことをみんなで喜びたい」と振り返った。

 今季はフランスW杯が控えているが「先のことを考えずに一戦一戦やっていくことがW杯への近道だと思っている。その中で結果がついてくることを信じて、今できることをやり続けたい」とあくまで目の前に集中。まずはリーグワンの舞台で完全復活した姿を披露していく。