まさかの〝早期対面〟だ。広島は今秋のドラフトで獲得した1位の斉藤優汰投手(18=苫小牧中央)ら新人10選手が13日、球団施設の見学を行った。マツダスタジアムでは天然芝のグラウンドに立ち、感触を確かめた。
その後、三塁側ブルペンで説明を受ける新人の前に立ったのは、来季から球団アドバイザーに就任する黒田博樹氏(47)。驚きを隠せない選手たちに、黒田氏は「プロは本当に厳しい世界。(新入団)会見がゴールじゃない」などエールを送った。
時間にして約10分。それでも強烈なインパクトを残した。黒田氏が目標の選手だというドラフト5位の河野佳投手(21=大阪ガス)は「聞きたいことがあったが、忘れてしまった。キャンプでお会いできたら」と話した。
たまたま所用で広島を訪れていた黒田氏に、新井監督が要請して実現した。黒田氏は「昨日(12日)が入団会見で、今日厳しいことを言っていいのかと思ったが、それだけ厳しくもあり、すばらしい世界と伝えたいなと思った」と語った。