レジェンドのエキス吸収で、虎史上最強の韋駄天へ――。阪神・近本光司外野手(28)が7日に2000万円アップの1億7000万円で契約を更改した。4年目の今季も計132試合で、リーグ6位の154安打、打率2割9分3厘と中心打者として不動の働きを見せ、2年連続でベストナイン、ゴールデン・グラブ賞にも輝いた。
2年ぶり3度目の盗塁王も獲得。打順別では今季は1番が48試合、3番で83試合と、これまでよりも有走者での打席が多かったことを引き合いに、昨年の盗塁王で試合で1番に座った中野と2人で「どんどん走っていける。どっちか出たら絶対にランナー二塁に行くような状況にできたらいい」と今季の30盗塁を振り返った。
今季は35回の盗塁企図で、失敗はわずか5。リーグダントツの盗塁成功率8割5分7厘と、その精度にも磨きがかかった。折しも来春のキャンプでは、3度のシーズン60盗塁を含む5年連続盗塁王の伝説のスピードスター・赤星憲広氏(野球評論家)が臨時コーチで招聘される予定。61盗塁をマークした03年には、今季の近本とほぼ同レベルの8割5分9厘の成功率を誇っただけに、あとは、さらなる〝量産〟への期待がかかるところだ。
岡田彰布監督(65)は来季、近本の1番起用を明言した一方「グリーンのサインなんか、今までやったんは赤星だけ」と、現状では塁上で選手が自由に盗塁の判断ができる〝グリーンライト〟に関しては、ベンチの専権事項になることを示唆している。4度目の盗塁王も視野に臨む5年目の来季、近本は岡田政権では赤星氏以来となる常時「GO」のお墨付きをもらえるのか。その最有力候補であることは、間違いない。












