今こそ〝変革の時〟だ。森保ジャパンは5日(日本時間6日)のカタールW杯決勝トーナメント1回戦でクロアチアに敗れ、悲願の8強進出を逃した。そんな中、元日本代表MFの前園真聖氏(49=本紙評論家)が4年後のリベンジを見据えて緊急提言。今大会で見えた収穫と課題や、堅守速攻スタイルの限界をズバリ指摘した上で、次世代の中心を担うキーマンを指名した。
【前園真聖 ゾノの焦点!】残念な結果でした。日本は守ってカウンターなど戦い方が明確であれば力を存分に発揮できるのですが、今大会で初めて先制し、守るのか、攻めてもう1点取りにいくのかがはっきりしなかったと感じています。力的にも勝てる相手でした。それだけに後半途中から、いつものようにギアを上げて2点目を取りにいくべきだったと思います。
日本は「ベスト8以上」を目標としていた中、またも壁を乗り越えられませんでした。その差を埋めるにはどうするべきか。ひと言では表せません。ただ、W杯という世界の大舞台で格上に勝利するため、いつまでも弱者の戦いといえる〝堅守速攻〟ではいけないのではないでしょうか。
日本サッカー協会は2050年にW杯優勝を掲げています。その実現のためには、カウンターを狙うのではなく、やはり試合開始から自分たちがボールを保持し、試合をコントロールしていくこと。日本の強みを生かして主導していく時間を増やす必要があります。強豪と互角に戦うのは守ってばかりでは無理なのではないでしょうか。
それでも強豪のドイツとスペインに勝利できたこと、2大会連続で決勝トーナメント進出を果たしたのは大きな収穫といえます。特に選手層が非常に厚くなり、メンバー交代で攻撃力がアップし流れを変えられるようになりました。ベンチも含めて26人で戦えるようになったのは重要な要素です。さらに個々の力がレベルアップすれば、戦い方の幅も広がります。
日本代表は26年W杯を目指し、新たなスタートを切ります。これまで日本代表をけん引してきたDF吉田麻也(シャルケ)の動向は気になるところですが、今後はMF遠藤航(シュツットガルト)が中心になっていくのは間違いないでしょう。彼自身も大舞台の経験を積んで、リーダーになる自覚があると感じています。
そしてMF三笘薫(ブライトン)です。自慢のドリブル突破や攻撃力は世界でも通用しました。試合に出てくるだけで、ピッチの空気を一変できる非常に希有な存在です。クロアチア戦では押し込まれて守備に回る時間が多かったですが、彼の力を最大限生かすには、攻撃を優先できる環境をつくらないといけません。(元日本代表MF)












