中日・高橋宏斗投手(20)が、DeNA・今永昇太投手(29)に〝弟子入り〟していたことを明かした。来季の飛躍へつなげるつもりだ。

 高卒2年目の今季は19試合に登板してプロ初勝利を含む6勝7敗、防御率2・47をマークし、登板間隔を空けながらも一軍を完走。球団日本人最速を更新する158キロをたたき出し、規定投球回には未到達ながらリーグ3位の134三振を奪い、一気にブレークを果たした。

 それでも高橋宏は満足することはない。160キロ達成も視野に入るが「そこは意識していない」と否定した上で「バッターが嫌がる直球、スピン量の利いた空振りが取れる直球を投げたい」と追求している。

 理想は今永だ。11月に侍ジャパン強化試合のメンバーに選出された際〝密着アドバイス〟をもらった。「(今永の)真っすぐがめちゃくちゃ強い。それがバッターに聞いても一番嫌ということなので。(今季8月に)1か月で5勝も挙げている投手なので、そこの体力面などもずっと気になっていた」とし「キャッチボールで真っすぐもカットボールも全部捕らせてもらって、いろいろ話を聞かせてもらった」と目を輝かせる。

 具体的には、投球の際の意識の仕方や体の使い方、アプローチのかけ方など独特なものがあったという。直球だけでなく、カットボールについても指導を受けて「自分の感覚を持っていないとできない。そこは自分の感覚とその聞いた人の感覚を合わせながらやりたい」。これまでの自身のカットと今永流カットをハイブリッドして完成させるつもりだ。

 その上で「今永さんみたいな球を投げられるようになりたい。しっかりモノにできれば、同じような球が投げられるのでは」と意欲を燃やす。

 今永イズムを吸収した来季の高橋宏の躍進が楽しみだ。