サッカーW杯で日本の決勝トーナメント進出を導いた、後半6分の田中碧の勝ち越しゴール。ゴールラインを割りかけたボールを折り返した三笘薫のアシストは「1ミリの奇跡」と注目されているが、このプレーはフジテレビの生放送で解説を務めた岡田武史・元日本代表監督の考えを体現したものだと言える。
球がラインを割ったか否か、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認を要した微妙なプレー。三笘が懸命に伸ばした左足から劇的なゴールが生まれた。
2010年の南アフリカ大会で日本を16強に導いた岡田氏は、「神は細部に宿る」を講演会などでしばしば強調していた。「(3―5―2などといった)システムよりも、『あそこでアイツがサボった』とか、そういうところが勝敗にかかわる」という趣旨だった。
その持論に沿えば、三笘があきらめずにボールを追いかけ、ボールを浮かせて田中へ折り返したという「細部」がまさに勝利を呼んだとも考えられる。〝岡田イズム〟の決勝点だった。












