海外FA権を行使してのメジャー移籍を目指しているソフトバンクの千賀滉大投手(29)の争奪戦の行方が注目されている。そんな中、米大リーグ機構公式サイトは24日(日本時間25日)に「ジャイアンツが日本のエース千賀を獲得する可能性が浮上している」と伝えた。

 実際、ジャイアンツは獲得の予兆を見せている。12日(同13日)にサンフランシスコの本拠地オラクル・パークの大型スコアボードに自軍の背番号41のユニホームを着た千賀の合成写真を点滅させていたところを、偶然目撃したジャイアンツ情報サイトの記者が写真に収め、自身のツイッターに投稿。大きな話題になった。

 千賀が実際に訪れていたのか、それとも将来の訪問に備えた試験的な意味合いがあったのかは現時点でも不明だ。ジャイアンツのファーラン・ザイディ編成本部長は「今後、大きなスクリーンに何かを映し出す際は、球場にテントを張ることになるだろうね。この件に関する私の公式コメントは以上。それにしても(記者の)マークによる素晴らしい捜索だ。もし球場を覆うくらい大きなテントが見つからなければ、我々はもう少し慎重に行動しなければならないね」とジョークを交えて話したという。
 
 ジャイアンツは左腕カルロス・ロドン(30)がFAになったため、先発ローテーションに大きな穴が開いている状態。ロドンと再契約できなければ千賀は興味深い候補になるとした。

 ザイディ編成本部長は千賀について「彼は明らかに日本のトップ選手の一人で、日本での長い実績がある。WBCでも登板している。(ジャイアンツには先発)ローテーションに空きがあるので、彼を精査し、他の投手の調査も続けていくことになる」と語った。