新日本プロレス22日後楽園ホール大会で「ワールドタッグリーグ」が開幕。グレート―O―カーン、アーロン・ヘナーレ(30)組が内藤哲也(40)、SANADA(34)組にため息ものの大惨敗を喫した。

 本来であればリーグ戦に出場する実力にないオーカーンは、ヘナーレという有能な相棒に恵まれ2年連続でエントリー。それでもオーカーンという人の足を引っ張るしか能のないレスラーが一人入り込むだけで、開幕前からこのチームが白星配給係になることは確実視されていた。

 自身の著書「帝国書記官のおしごと」を手に入場した内藤からサインを求められると、生まれてこの方一度も人から必要とされたことのないオーカーンは激しく動揺。平常心を失いスキだらけの体勢でサインをしているところを丸め込まれ、あわや秒殺負けの危機に瀕するなど、もう恥ずかしくて見ていられない。

 その後もヘナーレに迷惑ばかりをかけ続けたオーカーンだったが、極めつけは20分過ぎだ。ヘナーレが内藤をアルティマ(フルネルソン)で捕獲していたところに、何を血迷ったのか出しゃばってリングイン。グレート・ムタの猿まねでしかない毒霧を噴射すると、あっさり内藤にかわされてヘナーレに誤爆してしまう。タイミングも完成度も素人以下で、2011年10月に全日本プロレスのリングで毒霧を披露したアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の方がよっぽど上手だった。

 結局これが致命傷に…。オーカーンのボーンヘッドによってリズムを狂わされたヘナーレは、内藤のデスティーノを浴びて逆転負け。勝利目前のところで余計なことをして足を引っ張るその姿は、セル完全体をアシストするなど己のエゴだけでたびたび地球に滅亡の危機をもたらしたベジータと重なって見えた。ともに優勝を誓い合った仲間に裏切られた格好のヘナーレの顔には「お前は根性なしだ…オーカーン…ただの根性なしじゃねーか…根性なしのくせに何が全勝優勝だ…夢見させるような事を言うな!!」と書いてあった。

 普通の神経であれば穴があったら入りたいくらいの大醜態。しかしオーカーンはのうのうとコメントブースに姿を現すのだから、もう頭のネジがどうかしているとしか思えない。「内藤! 勝った気でいるなよ? 余は貴様より働いてる。余のほうが新日本プロレスに尽くしてる。ユナイテッドエンパイアをここまでデカくしたのは余だ。それでも主役は内藤か? 世代交代を代表するのは成田(蓮)、海野(翔太)だけなのか? ちげぇよ! 51年目の新日本プロレスの新時代の主人公は余とヘナーレだ!」と、得意の世迷い事を連発し周囲を脱力させた。

 本来なら悪党が空回りする姿は見ていて痛快なのだろうが、オーカーンに限ってはもはや見飽きてしまったため、不快指数は日に日に高まるばかり。どうあがいてもリーグ戦全敗は確実なのだから、次戦から休場したほうが世のためと言っても過言ではない気がする。