トライアウト組がまさかの〝塩漬け〟危機だ。今年12月9日に初めて実施される「現役ドラフト」が意外なところにも影響を与えそうだという。
8日、12球団合同トライアウトが仙台・楽天生命パークで行われ巨人・井納翔一投手(36)ら戦力外となった49選手が参加。各球団の編成担当者が見つめる中、アピール合戦を繰り広げた。
これで戦力外となった選手との交渉が解禁。選手たちは球団からの連絡を今や遅しと待つことになるが、今年はどうやら勝手が違うという。「今年のトライアウト組は例年以上に苦労することになる」と在京球団の編成担当者は声を潜める。
いったいどういうことなのか。「現役ドラフトですよ。12月2日のリスト提出までどの選手が候補に入るか分からない。全球団が最低一人は獲得することになるが、それが投手になるか、野手になるのか…。獲得選手が決まるまで、トライアウト組と契約するわけにはいかない」(前出の編成担当者)
昨年は12月8日にトライアウトが行われ33選手が参加したが、契約に至ったのは日本ハムと育成契約を結んだ古川投手のみ。それほどの狭き門だ。
もちろん実力や実績がズバ抜けていれば、現役ドラフトを待たずに再契約は可能。今年も松田(ソフトバンク)、山口俊(巨人)、増井(オリックス)らトライアウト不参加組は多い。
とはいえ大多数の当落線上の選手にとって約1か月間の〝生殺し〟状態は、家族も含め精神的につらいものとなる。加えて現役ドラフトに影響しない育成でのオファーが増える可能性もある。
もともと現役ドラフトは出場機会に恵まれない選手の救済のため、プロ野球選手会主導で実施にこぎつけたもの。NPBと選手会は実施後に時期を含めた問題点を改善していく方針だが、トライアウト組への配慮も議題に上りそうだ。











