ボスにとっては選手以上に大きな「補強」となったか。日本ハムの来季コーチに就任した建山義紀投手コーチ(46)と森本稀哲外野守備走塁コーチ(41)が、11日に千葉・鎌ケ谷の球団事務所で会見。新庄剛志監督(50)同席のもとで来季への抱負を語った。

 2010年の現役引退以来の古巣復帰となった建山コーチは「ファイターズが今低迷している中で何とか新庄監督の下、チームを再建させたいという強い思いで就任することになりました」と断言。「大変な仕事だが、チームのため、新庄監督のために何とかやりたい」と意欲を語れば、同じく10年以来の古巣となる森本コーチも「めっちゃワクワクしています」と笑み。(監督には)現役時代から一番かわいがってもらった。今年1年(日本ハムの)見させていただいて、新庄さんが外野に対する思いがすごく強いのがわかっている。そこを僕が少しでも軽減できれば」と兄貴分へのサポートを力強く誓った。

 両コーチは新庄監督が昨オフ、指揮官就任直後からラブコールを送っていた2人。そんな2人の入閣がようやく決まったからか、新庄監督も「1年間口説いて、やっとこの場所に座ってもらいました」とニンマリ。そのうえで「稀哲は現役時代から僕の隣にいて、守備に関してはずっと教えていた。そのへんを選手に伝えてほしい。タテ(建山)に関しては、どのポジションにどの投手が入ってくるかを期待している。最初はタテの思うことを全部聞いてやってみようと思う」。早くも信頼する両コーチに指導を一任することを明言した。

 今季の日本ハムは首位オリックスから16・5ゲーム差をつけられ、ぶっちぎり最下位に沈んだ。敗因には他球団との戦力差や、年間を通してチーム底上げに尽力を注いだことが挙げられるが、一部では「奇抜な新庄流の戦い方が最後まで首脳陣、全選手に浸透しなかったから」とも言われている。

 チーム全体が同じ思いと理念を持ち、試合に臨まなければ結束はできない。その意味で、現役時代から〝新庄野球〟を熟知する建山、森本両コーチの加入は最下位からの日本一を狙うチームにとって、必要不可欠な存在になることは間違いない。