本気で優勝を狙うためには、やはり大型補強は欠かせないということか――。日本ハムの新庄剛志監督(50)が今オフの他球団FA権保有選手の「総獲り」に意欲を燃やしている。

 就任1年目のビッグボスは時に勝敗度外視で、若手の底上げに心血を注いでいるが、新球場エスコンフィールド元年でもある来季はリーグ制覇を視野に入れた戦いになる。そのため指揮官は今オフの国内FA市場参入に興味津々で「ちょっと仕掛けていきたいとは思います」と明言。

 ターゲットは〝大物〟で、フロント陣に対し「ちょっとトライはしてほしいなってことは言いたいですね。マネーゲームになってくると思うので、その辺は口出しできないですけど、トライすることはできますから。3人ぐらい獲れたらすごい(戦力が)分厚くなりますから」と早くも〝無言の圧力〟をかけ始めているのだ。

 現有戦力への配慮やルール上の問題から具体的な選手名やポジションは明かせないとはいえ、ビッグボスは「全員獲りに行ったろかな(笑い)。でも、足の速い選手、やっぱ欲しいっすね。あとは新しい球場が(札幌ドームに比べ)狭くなるから長打のある選手。投手はやっぱりゲームをしっかりつくってくれる選手が(欲しい)ね」と目を輝かせる。

 本気度は相当なもので、交渉時の直接出馬はもちろん、球団の資金面がネックになるようなら「足りなかったら俺が出すしかない」とまで言い、こう続ける。

「そのくらいの気持ちですよ。(FA選手に)来てもらうことによって、チームの分厚さがまた出てくるわけだから。競争意識を持ってね。前半やってきたメンバーたちを固めていって、面白い打線になっていくし。ここから2、3人くらいポーンと入ってきてくれたら。投手もあと2人。先発とあとは海外のちょっといい選手。まあ、使う使わないは別にして、数がいたら成長させられる自信はあるからね」

 新庄監督は7月に海外FA権を取得した近藤健介外野手(29)に対して「この球団(日本ハム)が一番いいよ」と暗に残留を要請。今秋のドラフト戦略に関しても「即戦力」の大量指名を公言している。それに加えてのFA戦線本格参入。果たしてビッグボスは思い通りに補強を遂行できるのか。