このままでは終われない。巨人から戦力外通告を受けた山口俊投手(35)が、NPB球団を念頭に海外でのプレーも視野に入れた。

 26日にジャイアンツ球場を訪れ、最後のあいさつを終えた右腕の目は次に向けられていた。「今年はケガが続いてなかなか自分のパフォーマンスを出せなかった。自分自身の気持ちが『これで終わっていい』という方向に向かなかった。まだやれるかなと。もう一回勝負したい」。2019年オフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグに飛び込み、昨年6月に巨人に復帰した。しかし、今季は計3度の故障に見舞われ、登板はわずか1試合。待ち受けていたのは厳しい現実だった。

 とはいえ、すでに故障も癒え、ブルペン投球も再開し「やっと本来の納得できる形で投げ始められた」。それだけに幕引きの選択肢はない。トライアウトの受検や独立リーグでプレーする意思はなく、山口は「優先順位としては国内。NPBだけでやろうと思います」とキッパリだった。

 ただ、オファーがなければ別の道も模索する考えで「米国だったりメキシコでやるのも、僕の人生の一つの勉強なのかな。チャンスがあるならマイナーからでも。でも、まずは国内優先で」とも話した。

 大きな岐路に立たされた右腕に新たな道は開けるのか――。