ついに〝シルバーコレクター〟を返上した。Jリーグ・ルヴァンカップ決勝(22日、東京・国立競技場)は広島がC大阪を2―1と逆転で下し、悲願の初優勝を果たした。0―1で迎えた後半アディショナルタイムにPKで同点にすると、終了間際にFWピエロス・ソティリウの劇的な勝ち越し弾で勝利した。
後半8分に自身のパスミスを奪われて先制を許した主将のDF佐々木翔は号泣し「最高にうれしい。最高のチームです」と絶叫。16日の天皇杯決勝でJ2甲府に敗れた際、PKに失敗していたFW満田誠は後半56分の決勝弾をアシストし「悔しい思いをした。結果で恩返しをしようと1週間頑張ってきた」と、涙ながらに語った。
広島は現在日本代表を率いている森保一監督がチームを率いていた時代にJ1リーグを3度も制しているもののサッカー界の「3冠」となる天皇杯とルヴァン杯(ナビスコカップ時代も含む)のカップ戦タイトルには縁がなかった。
Jリーグに加盟した1991年以降、天皇杯は95、96、99、2007、13年度に決勝へ進むも敗戦。今季(22年)の天皇杯決勝もJ2甲府にPK戦の末にカップを逃した。ルヴァン杯も10、14年にファイナル進出したが、敗れておりサッカー界では「シルバーコレクター」とも呼ばれていた。しかし今回、9度のカップ戦決勝でクラブ悲願の〝カップウィナー〟となった。
また、この日の決勝戦では、21日に急逝した元チームメートの元日本代表FW工藤壮人さんを追悼し、ベンチに在籍時のユニホームをかかげていた。主将の佐々木は「仲間に助けられた。広島のみなさんのパワーがあったからこそ」と語っていたが、歴史を塗り替えた広島は、さらなる躍進を果たしそうだ。












