巨人・岡本和真内野手(26)が燃えまくっている。5年連続で30本塁打超えをマークしながら、チームはリーグ4位に低迷。中心選手として頂点に導けなかった自責の念に駆られているわけだが、来季にかけるもう一つの思いを胸に秘めている。それが今季限りで退任となり、良き理解者でもあった兄貴分への恩返しだという。
主砲が必死だ。秋季練習では体力強化のメニューにヒーヒー言いながらも食らいつき、チームとして取り組む守備力アップにも精力的。17日も捕球が難しい極小のグラブをはめながら巨体を揺らし、川相総合コーチのもと特守に打ち込んだ。その姿は原監督に「和真も一生懸命やっている。(秋季練習が)終わるころにはヒュ~ッとスリムになるよ」と言わしめたほどだ。
岡本和を突き動かすのは、何よりも今季味わった屈辱。5年ぶりのBクラスでCSにも進めなかった。チームの低迷は主砲だけの問題ではないが、当の本人は「僕がもっと打っていれば勝っていた」と全責任を背負い込む。この言葉に対し、チームスタッフは「なかなか言えることじゃない。そんなに一人で抱え込まなくていいとは思うけど、それだけ巨人の4番としての自覚が出てきたんだと思う」と拍手を送っている。
ただ、巻き返しにかける別の思いもある。それは今季まで打撃兼内野守備コーチを務めた村田修一氏(41)の存在だ。現役時代は右打ちの和製スラッガーで三塁の名手として活躍。岡本和がオフの自主トレに同行したこともあり、村田氏から受け継いだ背番号25を自分のものとして輝かせた。今季中も打撃に関する助言を求めただけでなく、守備でミスした翌日には実演指導で応えてもらうこともあった。
岡本和は「この間会った時に話はしました。心のよりどころでした…」と寂しそうにポツリ。とはいえ、〝村田ロス〟にさいなまれている時間もない。村田氏は秋季練習初日の10日にスーツ姿でジャイアンツ球場を訪れ、チームへのあいさつを済ませている。親身に寄り添ってサポートしてくれた良き兄貴分に恩返しをするには、やはり来季打ちまくって優勝を報告するしかない。
「来年はやってやりますよ!」と早くも闘志全開の主砲。大爆発に向け、地道に鍛錬を積んでいく。










